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移住者・住宅購入者インタビュー

2019/05/10

古民家、神楽、有機農業…、美祢市は大好きなものが揃っています!

徳田勝幸さん・加奈代さん
移住者

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Qいつ美祢市に?
勝幸さん:私が赤郷地区に移住したのは2016年の10月です。出身は広島県広島市安佐南区ですが、仕事の関係で前々から美祢市に住んでいましたので、正確には居住地区が秋吉から赤郷に変わったのがこの時です。妻は2017年の2月に移住してきました。出身は萩市です。
Q美祢市を選ばれた理由を教えてください
勝幸さん:広島の農家さんの元で有機農業を学んでおり、ちょうど将来を考えていたときに、美祢市の企業から農場の管理のお話をいただきました。せっかくのチャンスですし、勉強にもなると思い、お引き受けしたのが美祢市に来たきっかけです。移住した当初は、秋吉に古民家を借りていました。

加奈代さん:高速道路のサービスエリアで派遣社員として働いていましたが、結婚を機に美祢市に移住することにしました。
Q美祢市の赤郷地区に住まいを借りられた理由は?
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勝幸さん:秋吉の古民家は大きな道路に面していました。有機農業をやりたかったので、できればもっと山に近く自然に囲まれた場所に移りたいと考えていたところ、美祢市に来てから始めた趣味の神楽を通じて赤郷地区を訪れるようになり、その自然の豊富さに魅了されました。神楽仲間や知人に「古民家があればすぐにでも移り住みたい」と伝えたところ、地域の方が「だったら探そう!」と動いてくださり、現在の家を紹介してくださいました。

加奈代さん:結婚前提でお付き合いをスタートさせたのですが、その時、彼はすでに今の古民家を見つけて赤郷に住むことを決めていました。ですので、私もそれに従う形で。もともと古民家で暮らす友人や知人が結構身近にいたので、「古民家での暮らしも悪くないな」とは思っていましたが、まさか自分が本当に古民家に住むとは考えてもいませんでした。
Q美祢市に移住することに対するご家族の反応は?
勝幸さん:もともと広島でもいろんな農家さんを転々としながら学ばせてもらっていたので、特に抵抗なく、「頑張りなさい」と送り出してもらえました。秋吉から赤郷に移り住む時は、結婚の報告もしたので大喜びしてもらえました。

加奈代さん:交際していたことも伝えていなかったので、結婚、そして移住と、突然の報告に両親はびっくりしていましたが、二人とも祝福してくれました。
Q勝幸さんはどうして古民家を選ばれたのですか?
勝幸さん:もともと着物や古民家が大好きで、美祢市に移住するタイミングで「だったら古民家に住もう!」と住み始めました。妻との出会いも築100年の古民家で塩作りをしている長門の「百姓庵」が開催したイベントがきっかけでした。
Q現在、お仕事はどうされているんですか?
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勝幸さん:秋吉台リフレッシュパーク内にある「石窯パン工房 Boulangerie Kura」に夫婦で勤めています。

加奈代さん:私は主に調理補助を、夫は配達や薪の調達、接客などをしています。

勝幸さん:もともとオーナーさんと知り合いで、妻が移住するタイミングで声をかけてもらい、妻が先に働きはじめてから、私も勤めていた会社を辞めて一緒に働くようになりました。せっかく住んでいるのだから、わざわざ外に出て行かなくても、この地域を盛り上げるために働きたいと考えたからです。オーナーさんには移住の際にもたくさんの紹介やアドバイスをしていただき、しかも働く場所まで提供してくださって本当に感謝しています。
Q移住に際して不安だったことはありますか?またどのように解決されましたか?
勝幸さん:築100年を超え、さらに何年か空き家の状態が続いていた古民家を借りることにしたのでコンディションが不安でした。けれど、実際は置いてある荷物を片付けて掃除したり、草刈りをしたりする程度で生活はスタートできました。井戸もちゃんと生きていたので水周りも困らず、お風呂には一応ガス給湯器が付いています。ただ、薪でも沸かせるので今のところは薪をメインにしています。

加奈代さん:もう一つ不安だったのは寒さです。実際に住んでみると…、想像以上でした(笑)。すきま風さえ防げば部屋は暖かくできるのですが、土間はやっぱり難しいです。でも土間の雰囲気はとても好きだし、土間ならではの良さもありますので壊すに壊せなくて。例えば取れたての野菜を家に持ち帰る時、土間だったら泥がついたままでも入れるんですよね。古民家は昔の人々の生活や生き方に直結しているんだなと、暮らしてみて初めて実感させられることが多々あります。

勝幸さん:古民家は生活スタイルが変化した現代において住もうとするから不便に感じますが、昔のスタイルに合わせてよく考えられた家なんだなと感動しますね。そしてこういう状態の古民家が残っているなんて、やっぱり美祢市はいいなと改めて思っています。
Q地域の方々とはすぐに馴染めましたか?
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加奈代さん:受け入れてもらえるだろうかという不安はありましたが、現実のところ、全く問題ありませんでした。赤郷はみなさん距離が近いというか、「みんなで助け合っていこうや!」といった温かさが強い気がします。

勝幸さん:「赤郷をみんなでどうにかしよう!」という気持ちをみんなが共通で持っているので、他の地域とは雰囲気が違うように感じます。あとは飲み会や会合など割と行事が頻繁にあり、みんなが顔を合わせる機会が多いので、その辺りでも距離が縮まりやすいのかなと思います。ただ、最初はやっぱり「あいつは大丈夫なのか?」と気にされる方もいらっしゃったみたいです。けれど、家の周りの草を刈ったり、ほぼ山に戻りかけていた畑を耕して野菜を植えたりする私たちの様子を見て、いつの間にか「あいつはやっぱり良かった」って言ってくださるようになったみたいで。これまでは移住後、何年かしてすぐに出て行かれる方もいらっしゃったようなので、きっと心配や不安があったのだと思います。でも、この土地で一生懸命生きる姿勢を示していけば、みなさん認めてくださり、打ち解けてくださいますので全く問題ないです。
Q美祢市での生活で戸惑ったことや困ったことはありますか?
勝幸さん:除雪が大変なのと薪の確保、それと我が家だけかもしれませんが、携帯電話が圏外になります。後ろの山と綺麗な景色が気に入って借りたので不満は感じていませんが、時々不便に思うことはあります。まあおそらく、我が家はちょっと他の家から離れてて、しかも長年空き家でしたからずっとエリア対象外になっていたんでしょうね。ただ、ずっと暮らしていけばネット環境も整っていくのではと期待しています。
Q美祢市に改善してほしいところはありますか?
勝幸さん:外へ向けてのアピールの仕方が下手だなと思います。私の場合は、元々のつながりがあっていろいろな情報を得ることができましたが、全く知り合いのいない方が移住を検討された時に、そもそもどこに行ったらどんな情報が手に入るのかがわかりづらいんじゃないかと。実際のところ、震災後、西日本への移住を考えている人はたくさんいらっしゃいますが、やはり情報の在りどころが明確な自治体の方が有利だと思います。人はどうしても充実している方や手厚い方へと流れていきますから。

加奈代さん:私は全てを都会に近づけようとするのは違うのかなと感じています。美祢市ならではの自然や歴史、文化を大事にして、そういうのを魅力に感じてくださる方を受け入れていったほうが、元々の住民とも共感できやすいし、ずっと一緒に仲良く暮らしていけると思うんですよね。夫がやっている神楽もそうですが、地元の方々よりもしかしたら私たちの方が神楽を知っているかもしれません。もっと自分の地域を知って、自信や誇りを持ってほしいと思います。
Qでは、徳田さん夫妻にとって美祢市の魅力とはなんですか?
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勝幸さん:やはり豊かな自然と人の温かさ、赤郷に関しては「熱さ」ですね。都会ではこういった人付き合いはできないと思います。

加奈代さん:私も同感です。そして個性的な方が多くて面白いです。いずれはここで出産し、子育てをすることになるのですが、きっとこの自然と温かい人々に囲まれて、子どもはのびのびと成長していくんだろうな、と今から楽しみにしています。

勝幸さん:それに、秋吉台、桂山、花尾山、鷹羽山、赤郷八幡宮、弁天池、火避け様など、大好きな場所もたくさんあり、それらも全て美祢市の魅力だと思います。私たちが魅了されたように、きっと多くの移住者が好きになるはずです。
Q移住を考えておられる方にアドバイスをお願いします。
勝幸さん:結構草刈りは重要です(笑)。自分たちが快適に生活するためにやったことですが、その姿が地域の方にとっては信頼を築くきっかけになったようです。「あの人はよくやっている。ずっとここに住んでくれるつもりなんだ」と認めてもらえるようになりました。

加奈代さん:私は「想像よりずっとスローライフは甘くない」ということを事前にお伝えしておきたいです。ずっと住み続けて欲しいのである程度の覚悟は持っていただけたら嬉しいです。中途半端な憧れや好奇心での移住ならやめた方がいいと思います。この美祢市の自然と人を愛し続けてくれる人、地域の交流を心から楽しめる人にぜひ移住してきてもらいたいですね。
Qそれでは最後に今後の展望を教えてください。
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勝幸さん:もっと住みやすい環境にするために古民家を改装することと、もっと畑に本格的に取り組むことです。畑を広げたいという気持ちもあるのですが、ちょっとずつでも食べるものを自分たちで確保できるようにまずは今の畑にもっと手を入れていきたいです。また、ゆくゆくは私の畑で育てた有機野菜をKuraに納品して、地域の方や美祢市を訪れた方に味わっていただきたいですね。これまでに小麦を栽培した経験もあるので、ぜひ小麦の栽培にもチャレンジしたいです。私たちの小麦が、Kuraで焼きたてパンに姿を変えてくれたら嬉しいです。

加奈代さん:私はそれに加えて子どもを産むことです。この大自然の中、おおらかな気持ちで子育てに励みたいですね。

プロフィール

徳田勝幸さん

職業:石窯パン工房 Boulangerie Kura スタッフ

出身地:広島県広島市

現住所:山口県美祢市美東町

移住した年:201610

 

徳田加奈代さん

職業:石窯パン工房 Boulangerie Kura スタッフ

出身地:山口県萩市

現住所:山口県美祢市美東町

移住した年:20172

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電話番号:0837-52-1128
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