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移住者・住宅購入者インタビュー

2022/03/01

体力と気力が続く限り、仲間と一緒に美祢市を盛り上げていきたい。

阿野太助さん
Uターン

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Q美祢市にUターンされたのはいつ?
今から約12年前、2010年の7月です。美祢市を離れたのは18歳。当時は大都会に憧れたこともあり、東京で学生生活を過ごし東京で就職しました。その後、東京、福島と30年近く県外に住み、美祢市に帰省する頻度は2~3年に1〜2回でしたね。20代の頃はオリンピックと同じで4年に1回という時もありました。
QなぜUターンされたのですか?
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母の体調が思わしくなく、余命半年と告げられたことがきっかけです。ずっと離れていましたから、そばにいることを決めました。ところが、美祢市に戻ってから10日後、母ではなく、父を先に亡くしました。父が亡くなって3ヶ月後、母の体調をみながら四国方面に旅行に出かけた事が最初で最後の親孝行だったかもしれません。そして、翌年2月末に今度は母を。さらにその10日後には東日本大震災が起き、この間のことは忘れることができません。震災後、福島県でお世話になった会社の社長に連絡したところ、「巻き込まれなくてよかった。きっと両親が美祢市に呼んでくれたんだね」と言ってくださった言葉が今も胸に残っています。
見知らぬ土地で色々な人と出会い色々と助けていただきました。今度は美祢市に軸足を置き、コロナが落ち着けば東京から福島方面を旅をしながら、お世話になった方々に会いに行きたいですね。
QUターンするのに不安はなかった?
美祢市での就職先を決めてなかったので、もちろん不安はありました。ただ、母の様子がわからなかったので、もしかしたら付きっきりになるかもしれないなと。そうなると外に出て働くのは難しいので、まずは美祢市に戻ることだけを考えました。帰ってからは人生で初めて雇用保険を活用し、母の看病にあたりました。でも、母は私の仕事をいつも心配してくれていたので、ちょうど求人があった美祢市に履歴書を送ったんです。その後、無事に採用され、しばらくの間働いていましたが、
観光協会の方に声をかけていただき転職を決め、現在に至ります。
Q久々の美祢市での生活はいかがでしたか?
東京はもちろん、郡山市も人口30万人を超える都市ですから、美祢市を見渡した瞬間、「人がいない!」と思いました。子どもたちの笑い声もしないし、こんなまちだったかなと。30年も経っているから仕方ないかと思いましたが、変わっていないところもありました。それは、近所の方々の距離の近さというか、変わらなく接してくださるところです。「太助ちゃん、帰ってきたん?」って、みんな覚えていてくださったんですよね。「ああ、やっぱり美祢市は自分の故郷なんだな」と実感しました。Uターンでしたから、美祢市での生活になじむのに時間はかかりませんでした。ただ、子どもの目線では気づけなかったことや、知らなかったことがたくさんあるので、とにかく現在進行形の美祢市を知ろうと、早朝に実家周辺をウォーキングしたり、時間を見つけては車であちこち回ったりしました。遠いと思い込んでいた於福から秋吉台までが結構近い距離だったとわかり、びっくりしたのを覚えています。
Q現在のお仕事について教えてください。
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観光協会の一員として、主に美祢市への誘客に取り組んでいます。修学旅行の誘致や、海外からのお客さまの対応も含めたインバウンド誘客、「秋吉台TRAILRUN」をはじめとするスポーツイベントの企画運営など、一人でも多くの方が美祢市を訪れてくれるようさまざまな事業を展開しています。Uターン以前は、ローカルテレビ局の報道関係の制作に配属されたり、滞在型ゴルフ場の立ち上げに携わったり、自動車教習所のマネジメント業務をしたりと、たくさんの経験をしてきました。その多彩な経験で学んだことをフル活用し、観光協会のみんなと一緒に汗を流しています。
Q美祢市の魅力とはなんですか?
一番は豊かな自然ですが、交通の便の良さも魅力です。高速道路のインターチェンジがありますし、新幹線の乗車駅や空港にも車で行けるので十分に拠点になる場所だと思います。ただ、車がないと多少不便かもしれません。もう一つの魅力は、人と人との間に適度な距離が保たれているところです。しつこくなく、冷たくなく、ちょうどいい距離感だと私は感じます。あとはやっぱり秋吉台ですね。特に秋吉台の山焼きは、美祢市を離れていても全国ニュースでよく見かけていましたが、帰ってきて実際の光景を目にしたときは圧倒されました。知人が遊びに来たら、必ず連れて行くスポットです。そうそう、「自然が豊かと言っても海がないじゃないか」と思われるかもしれませんが、車を30〜40分走らせれば、瀬戸内海にも日本海にも行けますのでご安心ください。
Q美祢市に期待することはありますか?
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住みよい環境、移住者のウエルカム体制はすでにありますので、あとは働く場所がもっと増えるといいなと思います。働く場所さえ確保できれば、今よりもっとたくさんの方が不安なく移住できると思います。また、働き方改革に伴い地方の観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方が増えています。住める環境の整備も大切ですね。私は美祢市の暮らしを楽しんでいますし、Uターンして後悔したことは一度もありませんので。
Q移住を考えておられる方にアドバイスをお願いします。
移住にもいろんなタイプがあると思いますが、個人的には、Iターンなら20代、30代のうちに、Uターンなら50代以上がベストじゃないかと思います。Iターンの場合は、知らない土地でこの先30年以上やっていくのですから、やはり若いパワーがあるうちがいいですし、Uターンするなら地元に残った同世代たちがリーダーシップを発揮しているときに、離れた土地での経験や培った知識を持ち帰ることで引き続き活躍できるのではないでしょうか。それと、移住は人生の大きな決断ですから、すぐに決めてしまわずに、1〜2年かけてじっくり検討することをおすすめします。幸いにも美祢市には、近年、ゲストハウスや民宿などが増えており、移住検討者等への宿泊補助制度も整っていますので、現地の雰囲気が体感しやすくなっています。私も委員を務める美祢市定住促進協議会もありますので、美祢市への移住に迷いや不安がある方は、ぜひ一度お声がけください。
Qそれでは最後に今後の展望を教えてください。
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これまで通り、観光誘致に力を注ぎ、できるだけたくさんの人に美祢市に足を運んでいただきたいです。秋吉台と秋芳洞には、1回目は修学旅行、2回目はパートナーと、3回目は孫を連れて…と、一生のうちに3回は訪れてほしいですね(笑)。さらに言うと、住みたいと思ってもらえれば最高です。もう60を過ぎましたが、体力と気力が続く限り、観光協会や定住促進協議会の仲間たちと一緒に美祢市を盛り上げるために頑張るつもりです。
 

インタビュー年月:2022年2月

プロフィール

阿野太助さん
職業:(一財)美祢市観光協会 総務・誘客イベント推進班
出身地:山口県美祢市
現住所:山口県美祢市大嶺町東分
移住した年:2010年7月

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